経営層必見!従業員のやる気を引き出す「レコグニション」マネジメントとは?
shape-article 2023年06月14日
マネジメント
経営
ビジネス
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    今回のトピック
  1. レコグニションマネジメントとは?
  2. レコグニション・マネジメントの課題
  3. 職場における効果的なレコグニションとは
  4. まとめ

昨今の人手不足や大転職時代と呼ばれる採用市場において、従業員の心のマネジメントに関する取り組みが企業にてより一層求められるようになってきました。
その際に経営者や人事担当者が直面するのは、従業員のモチベーションをどのように維持・向上させるかということ。
今回は、従業員のモチベーション管理の一つとして、「レコグニション・マネジメント」について解説していきます

 

レコグニションマネジメントとは?


レコグニションとは、「称賛」や「承認」を意味する言葉です。そして、レコグニションマネジメントとは会社組織においてレコグニションを用いた組織経営をすることを指します。
このレコグニションを取り入れて、会社が従業員の取り組みを承認・称賛する、もしくは社員同士でお互いに感謝や承認をしあうというマネジメント手法がレコグニション・マネジメントといいます。

組織におけるレコグニション・マネジメントのメリットとして、主に以下のようなものが挙げられます。

■従業員のエンゲージメント向上
■仕事への士気を高める効果
■仕事の生産性を高める効果

このマネジメント手法には、心理学、組織行動学などの学術的根拠が含まれています。
また、社員が組織への帰属意識(エンゲージメント)を持つことや、組織に対して協力的な文化を築くという効果も期待できるため、企業や組織にとっても非常に効果的なマネジメント方法といえます。

 

こちらもおススメ:従業員のエンゲージメントを高める方法とは? 事例を交えて解説!

 

レコグニション・マネジメントの課題


一見、称賛や承認をするだけなら四方良しの施策に見えてしまいがちのレコグニション・マネジメントですが、このマネジメント手法は想像しているよりも実践が難しい施策の一つでもあります。
称賛や感謝という承認行動が個人のパフォーマンスにプラスの影響を与えることは、組織経営に携わった経験がある方なら十分理解されている周知の事実といえるでしょう。しかし、多くの組織においてそれが体系的に実践できていないのではないでしょうか?

 

職場環境において、称賛や感謝といった行動が不足してしまう理由を見てみましょう。

学校における競争・評価の減少
→ミレニアル世代・Z世代である現在の社会人層は、学生時代の競争自体が減り称賛されるという機会そのものが減少しているという傾向があります。

■デジタル化
→デジタル化やテレワーク化が進み、コミュニケーション不足がレコグニションも相対的に減少させてしまっているという考え方です。

■業務の不透明性
→マネージャーが従業員の成果を正しく認識していない可能性もあります。上司・部下間のコミュニケーションが不足すると管理職が正しく従業員を評価できず、称賛が減少してしまうという理由も考えられます。

 

職場における効果的なレコグニションとは


承認・称賛文化は企業において「評価」と深く結びつきます。従業員が評価されたと感じるタイミングは昇級・昇進だけでなく、直接の感謝や称賛というのも重要になります。
また、年齢が若いほど直接褒められることで評価されていると感じる傾向が強いという研究結果もあります。そこで重要になるのが、上司からの評価になります。
加えて、承認行動を行う頻度ですが、感謝をされる頻度が高ければ高いほど仕事上の目標を達成しているというデータも出ています。(Unipos:2018)

 

では、承認行動にはどのような方法があるのか見ていきましょう。

①存在承認:「あなたと一緒に働けて嬉しい」と相手の存在を認めること。
例:出社時に自分から挨拶/部下から「おはようございます」と言われた時、目を見て挨拶を返す/聞こえくい小さな声で挨拶を返さない

②行動承認:部下や同僚の行動について把握し、「助かった」「役に立った」と認めること。行動自体の承認なので結果は問わない。
例:「毎日、自主的に本を読んで勉強しているね」/「いつも○○してくれて助かっているよ」

③結果承認:出した結果を「素晴らしい」「よくやった」と認めること。最も実行しやすい承認行動。
成果をあげた時や目標を達成した社員に対しての称賛。これは組織で体系的に行っている場合でも、別の形で行う事が求められる。


最近では、こういったレコグニションマネジメントを組織的に導入する取り組みも流行ってきています。
例えば、「ありがとうカード」や「社内ポイント」の導入で目に見える形で感謝や賞賛を伝えたり、毎日5分程度の時間を取り「日次フィードバック」などの中で部下の承認をすることも効果的です。

 

まとめ


レコグニション・マネジメントは、従業員のエンゲージメントを高め、やる気を引き出したり、生産性の向上をねらう経営施策です。
職場において従業員を評価し、感謝することは当たり前のように見えますが、なかなか難しい場合もあります。
特に、従業員の日常の努力や成果を継続的に評価・称賛することで、このエンゲージメント手法の効果は高まります。


まずは、従業員一人ひとりの価値や魅力を正しく認識し、小さな感謝や承認行動から始めてみてはいかがでしょうか。
今回はレコグニション・マネジメントについて解説させていただきました。自分の組織に合った方法を見つけて、従業員を承認・感謝する文化を作り、より生産的な職場環境を育んでいきましょう。

 

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