- そもそもエンゲージメントとは何か?
- エンゲージメント向上のための各国の取り組み
- エンゲージメント向上施策の例
- 施策導入のコツ
- まとめ
人的資本情報開示の義務化や、大転職時代の現代において、多くの企業が従業員のエンゲージメント向上を課題とし始めています。
この記事では、会社組織における従業員エンゲージメントとは何かを探り、エンゲージメントを高めるための取り組みについて解説します。また、事例や自社で取り組みを行う際のヒントもご紹介します。
そもそもエンゲージメントとは何か?
従業員エンゲージメントは、従業員が組織と組織の目標に対して持つ自発的かつ感情的な態度と定義されます。
エンゲージメントの高い社員は、より長くその組織に留まり、より生産的で、より組織の目標達成に関与しようとする傾向があると言われています。エンゲージメントを測るために、組織はサーベイや満足度調査といった調査を活用します。これにより、雇用側は従業員がどのように感じているのか、どのような取り組みを検討すべきなのかといった経営指針を知ることができます。
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エンゲージメント向上のための各国の取り組み
従業員のエンゲージメントを高めるために、各国ではさまざまな取り組みが行われています。イギリスでは、フレックスタイム制などの福利厚生を充実させるという取り組みが中心となっています。
アメリカでは、メンバー間のコミュニケーションの促進、研修機会の提供、従業員へのリソース提供などに重点を置いた取り組みが行われています。
国際比較をしてみると、日本では権限移譲(エンパワーメント)の項目が重視されているという事も明らかになっています。
エンゲージメント向上施策の例
従業員のエンゲージメントを向上させる取り組みを行うためには、さまざまな施策が考えられます。
上記した先進国が取り組んでいるような施策はすでに日本の多くの企業も取り入れていますが、中にはあまり知られていない面白いエンゲージメント向上施策もあります。
①表彰制度
企業が褒めるべき行為・功績等を規定し、それを行った社員を褒め称える制度
企業独自のルールや「○○賞」といった表彰制度を作ることでメンバーが一丸となる良いチームワークの機会にもなります。
②ピアボーナス
社内コミュニケーションツールなどを用いて、評価や感謝を送りたい相手にポイントなどを送信する制度。
ゲーム感覚で貯まったポイントを一定のタイミングで換算して褒章するとさらに効果的に。
③褒め方研修
適切に褒められる状況で人はどのように心が動くかをロールプレイングで体感し、部下のやる気を高める方法を習得するという上司向けの制度。
育成の観点で次の行動につなげるには、何が良かったから褒められたのかが具体的にわかることが重要です。
ロジカルにメンバーのエンゲージメントを高める施策の一例です。
施策導入のコツ
最も重要なことは施策の数や内容ではなく、従業員が「サポートされている」と感じられる環境を作ることです。
そのためには、施策を導入するだけでなく導入前後で従業員のケアが必要になります。
施策導入前
・導入目標を明確にする。
・対象範囲を明確にする。
・基準や方法を曖昧にせずしっかりと決める。
施策導入後
・アンケートや利用状況の調査を行い効果を確認する。
・従業員視点で評価し、組織に即した形で使いやすい制度へと改善、見直しを行う。
まとめ
従業員エンゲージメントは、現代ビジネスを成功させるための重要な要素の一つです。エンゲージメントを向上させるために、研修機会の提供、フレックスタイム制の導入、従業員と雇用主間のコミュニケーションの増加、インセンティブやリソースの保障など、さまざまな取り組みが可能です。まずは、小さなことでも実践できることから徐々に始めることが重要です。
あなたの組織でも、是非従業員のエンゲージメント向上に繋がる取り組みを始めてみましょう!